2011年1月14日金曜日

2月26日 ローカリゼーションマップの勉強会(アジア編)

2月19日の勉強会「エスノグラフィックインタビューで異文化市場理解を試みる」21日のセミナー「異文化市場をデザインを通じて理解するーローカリゼーションマップへの試み」と続くローカリゼーションウィークの最後は、26日の勉強会です。テーマはアジア新興国に目を向けます。昨年7月に、アジア経済研究所ERIA支援室の吉田暢さんに、「アジア」とはなにか?日本をはじめとした先進国は研究というフィールドでアジアをどう見てきたのか?をお話いただき大変好評でした。今回は、デロイト トーマツ コンサルティングの辻佳子さんがビジネスの側面に迫ります。

参加希望者は、anzai.hiroyuki(アットマーク)gmail.com かt2taro(アットーマーク)tn-design.com までお知らせください。議論に積極的に参加していただける方、本研究会の今後の活動に貢献していただける方、大歓迎です。内容に一部変更になる可能性がありますが、その際は、ご了承ください。場所はいつもと同じく、六本木アクシスビル内のJIDA事務局(http://www.jida.or.jp/outline/)です。

2月26日(土)16:00-18:00 「アジア新興国からみた世界と日本ーソーシャルメディアを通じて浮かぶ消費者視点のギャップ」

2004年のスマトラ島沖大地震の際、多くの観光客が死亡あるいは行方不明になりましたが、特に米国やヨーロッパの人たちの多さが際立ちました。不幸な災害でしたが、ヨーロッパや米国とアジアの国々との関係が象徴的に表現されたともいえます。

昨年7月の勉強会「アジアを向いたローカリゼーション」では、アジアの国々にとって「影響力のある外国」は日本だけではない、というあまりに当たり 前の事実が軽視されがちであるとの点が強調されました。日本のファッションがマスで人気があったとしても、所得上昇ともにフランスやイタリアのファッショ ンへ移行する可能性があります。また、中華文化圏とインド文化圏の違いにも注視すべきことが課題にあがりました。

こうした認識を踏まえたうえで、今回はアジア新興国の国々の消費者に近い目線からの日本や世界への見方をテーマにあげます。より文化性の強いとされ る食や日用品などの非耐久消費財、比較的ユニバーサル文化の代表と思われるソーシャルメディア、これらの間にある共通点とギャップを拾いながら語り合いた いと思います。

講師は辻佳子さん。彼女は、本業において日系企業の新興国進出のサポートを経営コンサルタントという立場で遂行しながら、ご自分の個人的テーマとしてアジアの国々を足で巡っています。そのレポートをIT Media エグゼクティブに「女流コンサルタント、アジアを歩く」に連載しています。辻さんの試みは「現在進行中のプロジェクト」ですが、現場で感じるリアリティを大事にしながら俯瞰的な目で語りつつあります。尚、オブザーバーとしてマーケティングとソーシャルメディアのエキスパートである同僚の岩渕匡敦さんも参加されます。

参加定員数:20名
参加費:1500円(18:00以降の懇親会参加費を含む)

講師:辻佳子

1975年横浜市生まれ 1999年専修大学商学部卒業後、日本ダイナミクスとアクセンチュアテクノジーソリューションを経て、2008年よりデロイト トーマツ コンサルティングに勤務。

企業へのITサービスから、オフショア化、中長期戦略および事業性評価などの提言を経験。現在は、新興国進出/撤退支援に注力している。コンサル ティング業務を通して、日本市場の飽和化、日系企業の抱える課題や新興国進出失敗等の状況を目の当たりにし、日系企業・日本の危機が迫っていると実感。そ こで成長期中の新興国市場をリアルに知るために、本業と兼務で新興国訪問に励んでいる。

オブザーバー:岩渕匡敦

デロイト トーマツ コンサルティングのシニアマネージャー。ハイテク、通信分野に深い経験をもち、特にマーケティング、販売、SMCを中心としたオペレーション、IT領域に強みをもつ。複数のグローバルプロジェクトにマネージャーとして参画してきた。

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