ブックレビューが三冊になったので、ここにまとめておく。
山田文比古のフランスに関する本は、「文明の衝突」などの掴み方に随分と大雑把な感があり、このあたりは内藤正典の『ヨーロッパとイスラム』で補完しておくと良いだろう。
『黒いスイス』はネットでレビューを色々と読むと、かなり評価が高い本となっている。これは、ぼくのレビューに書いたように、日本の常識を崩すという目的で書かれたものであるなら、それは成功しているということだろう。しかし、それを驚きの目でヨーロッパ人に話すのであれば、スイスに対する日本の常識レベルの確認として役立ったという表現をすべきだろう。
『旅して見つけたイタリアの保存食レシピ』は、料理のレシピだ。どうしてこういうテーマが選択されたかをよく考えてみることは大切だ。普通に見えない世界を見る意味を考えることになる。
福原直樹『黒いスイス』
http://milano.metrocs.jp/archives/2597
池田律子/廣瀬智央『旅して見つけたイタリアの保存食レシピ』
http://milano.metrocs.jp/archives/2621
山田文比古『フランスの外交力ー自主独立の伝統と戦略』
http://milano.metrocs.jp/archives/2698
2010年1月10日日曜日
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