この2月、日本はスイスとFTA(自由貿易協定)/FPA(経済連携協定)に調印しました。アジアや南米の国々とは既にそのような関係をもっていますが、ヨーロッパの国とは初めてです。既にスイスとEUの間はスムーズな地ならしがされていますので、この調印により、日本はスイス経由でEUに進出しやすくなります。関税の段階的撤廃だけでなく、日系企業がスイスに会社を設立する際にスイス人を役員に含めなくてもよい、日本人の滞在許可証発行に関する人数が無制限、といった環境ができあがります。
以上が日本の対ヨーロッパ状況ですが、今日の記事によれば、韓国とEUのFTAは年内にまとまる可能性が高いとのことです。
http://www.thelocal.se/20642/20090714/
この7月からEU議長国であるスウェーデンの首相が、年内決着を目指すと発言したようです。EU加盟国27カ国の賛同が得られないといけないわけですが、スウェーデン首相は反対国の賛意を早急に取り付けるつもりであるということのようです。懸念事項はありますが、韓国にとって、EUは中国についで二番目の規模の貿易取引地域であることから、障害は突破したいというところです。
多くの韓国製家電や通信デバイスあるいは自動車が関税なしにEUに入ってくるとき、日本製は更に不利な立場に追い込まれるわけですが、スイスとのFTA/FPAの威力がどう発揮されるか・・・これは注視すべき事柄です。
2009年7月14日火曜日
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