僕の記事に対する八幡さんの意見を読んで。
>世界が flat になればなるほど、自分の、そして自分の社会の立ち位置を他との比較で明確に把握する必要がありますから、内向き引きこもり傾向がますます強くなる日本に とっては、昔のドイツの職人の養成過程で義務づけられていたWanderschaft (日本の場合、海外での修行)を、大学卒業などの最終試験の受験条件にするくらいの発想がむしろ必要なのではないかと思います。
この八幡さんの意見には賛成です。もっともっと外に出る必要があると思いますが、と同時にその後日本に戻ってきたいと思わせる環境作りも同時に 行っていくべきではないでしょうか。またまた自分の業界の話になってしまいますが、やはりこちら(ヨーロッパ)で修業をしている日本人は多くの方が出来る ならばヨーロッパに居続けたいと考えています。それと、大切なのが「学ぶ」ことから「自分に何ができるか」へのシフトだと思います。この辺の線引きがまだ まだ日本人の方(自分も含めて)には難しいのではないでしょうかね。
また、
>今では、医師、弁護士、若手の研究者、将来は専門家として身を立てたいと思っている大学生(あるいはギムナジウムの学生)は、進んで機会を求めて国外へでてみるようです。
と仰っていましたが、これは自分が実際にドイツに住み始めて現地の人間とコンタクトをとるようになって実感するようになりました。が、現実的には 職場の環境や収入の面etc.でドイツに残るよりも海外に出た方がよいという面があるのも最近の傾向だよ、と友人のドイツ人が言っています。
安西さんが時々おっしゃっているに、やはり年々外国人のビザ取得などが難しくなってきており、EU域外の外国人に対するEU入国・定住などの門戸 が狭くなってきているように感じます。今のうちにその門戸を確保しておかないと今後ヨーロッパ―日本でのビジネスを考えたときにますます大変になっていく のではないかと個人的にも思います。だからといって自分にそのための打開策が思いついたわけではないのですが。。。
大した感想ではないですが、メールさせていただきました。
ベルリンも最近はようやく夏らしい天気が続いています。まぁ、どこまで続くかわかりませんが(笑)それでは、良い夏を。
ちのけん
2009年8月8日土曜日
職業の最適化を求める
前回の八幡さんの記事に対する茅根健(ちのけん)さんのコメントです。今、日本でも労働人口の流動化が盛んに言われていますが、「流動化」は国内だけでなく、産業がフラットになるのと同様、労働力の面でもフラットと流動化の視点が重要です。シリコンバレーにおけるアジア人が例によくあげられますが、どこで国の雇用確保と産業力の向上の線引きを引くか、常により厳しい問いかけがプレッシャーになりつつあります。
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