2010年7月19日月曜日

ローカリゼーションマップ研究会の勉強会(7月)

7月も半ばを終わろうとしている時に、7月の案内をするのも気が引けるが、24日と31日、以下要領の勉強会を予定している。8月のプログラムも現在、検討中。とにかく、走りながら考えていく。それゆえに不手際や未熟な点もあろうが、それゆえにどうなるか分からない面白さがある。ご寛容に....


<以下案内>

ローカリゼーションマップ研究会をキックオフしたのが今年3月。その後、Twitter上で#lmapを使って色々な情報や意見を集めてきました が、定期的な勉強会で各種のローカリゼーション事例を通して情報を共有していくことにしました。そして、目標としては、来年、ローカライズされたモノを陳 列し、その背景を説明した展覧会を開催することを考えています。

今月の勉強会は以下要領で実施します。参加希望者は、anzai.hiroyuki(アットマーク)gmail.com かt2taroo(アットーマーク)tn-design.com までお知らせください。あるいはTwitter上で#lmapに参加希望と書いてください。議論に積極的に参加していただける方、本研究会の今後の活動に貢献していただける方、大歓迎です。内容に一部変更になる可能性がありますが、その際は、ご了承ください。

1) 7月24日(土曜日)1500-1700 なかのデザインプラットフォーム
中野駅より徒歩7-8分 (http://www.tn-design.com/

「明日の日本発を描く試み」

日本のデザインを促進するプロジェクトが「新日本様式」や「感性価値創造」という名称で推進されてきましたが、日本デザインとはどのように見られる ことが多いのか?その見方はビジネス的にポジティブに働くのか?等をテーマとします。最初にアクシス編集部・記者の神吉弘邦さんにプレゼンしてもらいま す。ミラノサローネでの日本企業の展示や「世界を変えるデザイン展」に対する反響なども織り交ぜ、ここ数年の日本デザインの動きを整理してもらいます。そ の後、パネルディスカッションを行います。

参加定員数:15人
参加費:1000円

講師:神吉弘邦
1998年、慶應義塾大学(SFC)環境情報学部卒。日経BP社「日経パソコン」編集記者、メタローグ「recoreco」創刊などを経て、2002年よ りアクシス「AXIS」編集部。この7月より、現代社会を「デザインの切り口」で考えることをコンセプトに、フリーランスとして「AXIS」ほか複数のメ ディアで活動。テーマは、プロトタイプデザイン、インタラクションデザイン、都市デザイン、産業とデザインの連携、ユニバーサルデザイン、自動車文化の継 承、文芸とデザインの融合など。Twitterは@h_kanki

2) 7月31日(土曜日) 1600-1900 六本木JIDA事務局(http://www.jida.or.jp/outline/)

「アジアを向いたローカリゼーション」

今、アジアの新興市場に多くの企業の目が向いています。特に、ボリュームゾーンの市場確保に関心が高まっています。そもそも「アジア」とはなにか? 日本をはじめとした先進国は研究というフィールドでアジアをどう見てきたのか?などをアジア経済研究所ERIA支援室の吉田暢さんに話してもらいます。 ローカリゼーションを考えるにあたっての基礎的素養の一例を学ぶという位置づけです。

その次に、住宅機器のローカリゼーションとはどのようなプロセスを経て判断・決定されるのか?を元TOTOのデザイナーである橋田規子さんにプレゼンしてもらいます。特にアジア向けと限らず、日常生活視点から市場を把握することの意味と重要性について語ってもらいます。

これらのプレゼンの後、7月24日の「明日の日本発を描く試み」の結果要約をお話しし、アジア市場向けのローカリゼーションは何を考えればよいかをディスカッションします。

参加定員数:20名
参加費:1500円(1900以降の懇親会参加費を含む)

講師:吉田暢
2001年、東京学芸大学国際理解教育課程欧米研究専攻卒後、JTBで法人営業。その後、ジェトロに転職。現在、アジア経済研究所ERIA支援室リサーチ コーディネーションオフィサー。東アジア経済統合を推進するために日本政府が設立した国際機関である、東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)の立ち上げおよび経営支援、研究プロジェクトのコーディネーション、PR業務等に従事。Twitterは@44D44D

講師:橋田規子
1988年、東京芸術大学美術学部デザイン科卒業後、東陶機器株式会社(現在TOTO株式会社)入社。商品研究所生活研究課にて生活者トレンド研究、商品 企画提案。1991年以降、同社デザインセンター第一デザイン課にて便器、水栓金具、洗面器などのデザイン、2000年より、デザインセンター第二デザイ ンGにて洗面化粧台、浴室、浴槽、キッチンのデザインに携わる。2005年からデザインセンタープロジェクトデザインGのデザインディレクター。2008 年、同社退社。芝浦工業大学システム工学部機械制御システム学科教授に就任。2009年より、同大学デザイン工学部デザイン工学科教授。