2009年9月2日水曜日

プレゼンにおける層分け

ヨーロッパ文化部のプレゼンの仕方を色々と考えています。


ヨーロッパを切り口にするという点では何も変更の必要を感じないのですが、もう少し問題を多層に明確化し、どこが一般レイヤーで、どこがヨーロッパレイヤーか、という層別をしないといけないかなと思っています。どういうことかというと、アピールすべき相手は様々で、それこそヨーロッパに関心も縁もないけど、問題の深層には関心があるという方にどう話していくか?も、考えないといけないと思い始めたのです。

そこで、どのような表現が一般レイヤーにくるかですが、ビジネスと文化の関係性をもってこようと検討しています。ビジネスにおいて文化が無関係であると思っている人は誰もいないでしょうが、実際の交渉ごとや人事管理を対象とした「異文化コミュニケーション論」がカバーしてきた領域など、文化理解はいつも見え隠れしています。もちろん言葉や生活習慣の違いなど、市場つくりや商品つくりでの課題も文化領域に入ってきました。そして、ぼくがポイントにしているのは、これらにプラスして「違った感覚」「違った認知」なのだというのが一点目になります。

二点目は、文化は総体的な理解を求めるものであるがゆえに、一人で行う文化理解の重要性を語ることです。そこは自分の専門ではないからという理由で、どこかに穴をあけることを怖がる、あるいは自分の言葉や考えの表明を避ける、こういう態度をどうやって変えていけばいいのかというテーマがあります。全てにおいて知識が均一にあることはありえないし、どこのレベルであれば合格ということがないのは、どこのレベルにおいても失格はないのだという認識に自信をもって辿り着くとは、どういうことなのか?が、分かりやすく語られないといけないでしょう。




次にヨーロッパのレイヤーです。これは、「ミラノサローネ2008」で書き、本にも使ったヨーロッパ文化の4つの特徴をあげることかなと思います(下記から4回分のブログ)。これが「理解の大枠」の一例になります。実は、定番のプレゼンのなかで、これらの特徴を言うのをあえて落としてきました。何か結論じみた言い方になるのではないか、と。

http://milano.metrocs.jp/archives/205

しかし、こういう結論じみたところを更に発展させることに意味があるのではないかと思い、これを再び引っ張り出してくることにします。できれば、もう少し肉付けはしたいと思います。これにあわせた視覚的資料も揃えてみましょう。この流れのなかで、「重さ」「軽さ」の問題も扱えそうです。また、チャールズ・イームズの映像「パワー・オブ・テン」の発想が活かせればいいのだが・・・と考えています。

・・・・まだまだ悩みそうです。


0 件のコメント:

コメントを投稿