2011年1月10日月曜日

2月19日のローカリゼーションマップの勉強会

ローカリゼーションマップの新年は、日経ビジネスオンライン連載における「ヴェルサイユ宮殿に村上隆が連れてこられた」掲載からスタートしました。何かと話題の多かったヴェルサイユ宮殿における村上隆展をローカリゼーションの視点から語りました。

さて、昨年11月に勉強会を開催してから少々時間がたちましたが、2月は2回の勉強会とセミナーを一挙に行います。一つ目、第7回 は今回のお知らせにある2月19日(土曜日)のエスノグラフィクインタビューをテーマとします。その翌週はセミナー+交流会を平日夕方に開催。このセミ ナーは「デザインを通じて異文化市場を理解する」という内容でぼくと中林さんの二人で講師をします。そして第8回目、2月26日(土曜日)はアジア新興国 ビジネスに関する勉強会です。後の二つの詳細は追ってお知らせします。

参加希望者は、anzai.hiroyuki(アットマーク)gmail.com かt2taroo(アットーマーク)tn-design.com までお知らせください。議論に積極的に参加していただける方、本研究会の今後の活動に貢献していただける方、大歓迎です。内容に一部変更になる可能性がありますが、その際は、ご了承ください。場所はいつもと同じく、六本木アクシスビル内のJIDA事務局(http://www.jida.or.jp/outline/)です。

2月19日(土)16:00-18:00 「エスノグラフィックインタビューで異文化市場理解を試みる」

エスノグラフィーという言葉をさまざまなところで耳にするようになりました。文化人類学や民俗学で従来からある現地調査方法ーエスノグラフィックリ サーチーをビジネスのフィールドに適用して注目を集めつつありますが、新しいサービスや製品の開発にあたって活用されることが多いようです。

一方、富士通は業務改善を目的とするフィールドワークにおいて、現場の実態把握のためにエスノグラフィーを利用していま す。犯罪捜査のための「認知インタビュー」やエスノグラフィック・インタビューなどを統合したインタビュー手法を開発し、実践に使っています。文脈も含め て、どうリアリティある全体像を掴まえるか?です。

今回、この手法を開発した富士通の矢島彩子さんを講師に迎え、ローカリゼーションマップへの応用の可能性を語っていただきます。異文化市場や複数業 界を手短にトータルに把握することをローカリゼーションマップの目標の一つとしていますが、エスノグラフィーや心理学、社会学などの伝統的な調査手法がビ ジネスや異文化市場理解のために、どう使えるか?という議論に発展させていきたい考えています。

参加定員数:20名
参加費:1500円(18:00以降の懇親会参加費を含む)

講師:矢島彩子

1996年岩手大学大学院人文社会科学研究科修了,2001年聖心女子大学文学研究科博士後期課程単位取得退学.同年(株)富士通研究所入社.主 に,情報提示のユーザビリティの研究を行いながら,エスノグラフィーをベースにした業務実態を把握するフィールドワーク手法(主に聴く手法)開発に従事し た後,2006年10月より,富士通(株)へ異動,現在に至る.お客様のフィールドイノベーションに自ら寄り添ってきたが,2009年10月より,顧客に 近いフィールド・イノベータの支援部隊に身をおき,彼らを通して顧客を知ることで企業におけるフィールド主体調査の意義とそのあり方に日々葛藤をしている 最中。

最近、顧客の世界(ある種の文化)にいかに寄り添う度量があるか否か、というところも重要ではないかと感じている。2007年から和歌山大学工学研究科博士後期課程(デザイン工学、山岡俊樹教授)で手法の開発とその普及のモデルについて現在研究・勉強中。

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