2009年12月15日火曜日

オランダの二重国籍/スイスのムスリム

オランダは多文化主義のもとで、外国籍の議員の導入などを積極的に行ってきた国だ。しかし、現在、オランダで二重国籍は許されない。しかし、二重国籍が相変わらず多いとのニュースがある。

http://www.nrc.nl/international/article2438092.ece/Over_1.1_million_Dutch_people_have_two_nationalities

1.1百万人が該当する。人口16百万人だから6-7%が二重国籍だ。1997年、オランダ国籍をもつ際、オリジナルの国籍の放棄を求める法律が通過。が、モロッコなどでは国籍放棄自身が許されないし、トルコなどでは遺産相続上の問題から、国籍をそのまま維持することになっている。両親の片親がオランダ国籍であれば、子供は自動的に二重国籍になるが、18歳にはどちらかの選択が必要とされるという。

ヨーロッパで二重国籍はわりと一般的であると思われがちであるが、その数はなかなか把握し切れていないのが実態ではないか。こういうニュースがある一方で、イスラム教寺院の尖塔建設禁止のスイス国民投票から2週間を経て、以下のニュースがある。

http://www.swissinfo.ch/eng/index.html?cid=7899186

ムスリムの一元的組織を設立するかどうかについて、ムスリム内で賛否両論がある。今、ムスリムが一体となることが、それも目に見える形で主張することが本当に優先事項なのか?ということである。この記事のなかに、「ムスリムもクリスチャンや仏教徒と同じように権利をもちたい」という意見があるが、仏教徒は目に見える主張を何かしているのだろうか・・・・そこは不勉強のぼくには不明。

ヨーロッパのおける移民やイスラムとの共生の問題は各国で、ある一点、いわば沸騰点に近くなっている様子を感じる。小さな微妙な判断の集積が、ある時点で視覚化される。

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