2009年11月4日水曜日

新刊が少ないヨーロッパ関係の本

今日、丸の内の丸善で本棚を眺めながらため息が出ました。ぼくはこの2年間くらい、ヨーロッパについて書かれた新書を片っ端から読んできました。ハードカバーも読みますが、ヨーロッパ関係のハードカバーは学術的な傾向の本が多く、ぼくが狙いとする「ヨーロッパへの一般的視線がどうなっているか?」という関心からやや外れます。すると、新書の動向が気になるのです。

しかし、新書の棚に買うべき本があまり見当たりません。新刊が少ないのです(統計的数字ではなく、本棚での印象ですが、そう狂いはないと考えています)。既に見慣れたタイトルばかりです。リスボン条約の批准が遅れたためか、EUへの新しい動向をレポートする本も少ないし、ヨーロッパ内の移民やイスラムの問題も、「とりあえず、今までの本でカバーしているか・・・」というムードが漂うようで、「今、これを言わなくては!」との意気込みがありません。

明らかに新書の最近の売れ筋とは違うところにヨーロッパが位置しているとしか表現しようがないほどです。新書はその性格上、新聞→雑誌の後にくる紙媒体のジャンルだと思っていますが、新聞でもヨーロッパの記事が少ない以上、その先の掘り下げを積極的に行っている人が少ないことが想像されます。

ヨーロッパの価値が相対的に下がっている現在ですが、それにしても、この無関心ぶりはあまりにあまりだ・・・と思います。相対的に下がった以上に、無関心であるところに危惧を抱くのです。ハードカバーでかなり掘り下げたテーマで書かれていても、それが新書レベルに落とし込みがされていないということは、ハードカバーのテーマが一般性を獲得せずに、そこで留まっていることも意味するのではないかと想像するのです。何らかのアクションの必要性を思います。


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