2009年11月30日月曜日

イスラム教寺院の塔に関する国民投票(スイス)

昨日、スイスでの国民投票で、イスラム教寺院の塔の建設を禁じる法案に対して、賛成が57.5%となった。これはヨーロッパのあり方を示唆する重要な事件だ。いくつかのオンラインから記事を拾ってみた。

スイスは2割が外国人でイスラムは40万人。この結果に対する世界の反撥ー商品ボイコット等ーをスイス自身が恐れている。世俗化が進んでいるスイスであるが、それは今まで目に見えない異教を許容し、見える異教を排除するということなのか?政府はNOのキャンペーンをはったにもかかわらず、この結果だ。YESは26州のうち22州で、NOはフランス語圏が中心。

http://www.swissinfo.ch/eng/front/The_minaret_ban_hits_the_headlines.html?siteSect=105&sid=11558450&cKey=1259570958000&ty=st

このニュースに勢いづく人達がいる。イタリアの右派政党では、「スイス人も異教の移民には疲れ果てたのだ。我々もスイスから学ぶべき」という声が出ている。

http://www.corriere.it/politica/09_novembre_29/castelli_croce_bandiera_italiana_e48bb956-dd17-11de-8223-00144f02aabc.shtml

しかし、スイスには4つの塔しかなく、一つは5千人の村にある塔だ。イスラムはドイツやフランスのような社会的な目に見える問題になっておらず、モスクがありスカーフを被った女性がいても、それらは目立つことはなかった。それでも、こうなった。法案YESのキャンペーンは、塔についてはさして語らず、イスラム教自身を語り、ポスターもイスラムの脅威を強調する形であった。リビアのガダフィの息子の逮捕の報復で、スイス市民がリビアでおさえられた問題もあるが、異教に関する漠然として不安が、YESに票を投じたとみるべきという。

ポイントは、中立を旗印とし、赤十字や国連などの活動を国家イメージのバックボーンとしてきたスイスが、自ら信教の自由や表現の自由に制限を加えていることによる、ヨーロッパ的価値へのマイナス点だ。

http://www.spiegel.de/international/europe/0,1518,664176,00.html


こうしたなかで、政府は従来のように信仰の自由を守ると盛んに言っている。

http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/europe/article6936802.ece


EU議長国であるスウェーデンの外務大臣は、これは偏見の結果であると言いながら、ネガティブなシグナルであると認識。しかし、通常、このような建設問題は都市計画局の判断に任すものであり、国民投票にかけること自身が奇妙だと指摘。

http://www.thelocal.se/23562/20091130/


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