2009年3月20日金曜日

ドイツが仕掛ける(?)バイオリン市場




刃物の切れ味の文化差を考え、それを実際に使う弦楽器職人と話していたら、ドイツ市場が拘る「古いイタリアのバイオリン」の背景を探りたくなってきました。その経緯を「さまざまなデザイン」に下記書きました。

http://milano.metrocs.jp/archives/1067
http://milano.metrocs.jp/archives/1076

この最後に書いたように、西洋クラシック音楽市場とは誠にしぶといものです。もう何百年も経た作品が、ここまで世界市場に普及し、尚且つ今も圧倒的な力をもっています。文学、美術、演劇、これらのどれと比較しても目を見張るものがあります。名の売れた指揮者は何年先ものスケジュールが既に決まり世界中を駆け巡り、コンサートホールに限らず、いろいろな街角でその音楽を耳にすることができます。

ヨーロッパのオペラ劇場では20世紀の作品をもっと上演しようとしても、ビジネス面から19世紀以前の作品をプログラムから大幅に落とすわけにはいかない。頻繁にスカラ座に行ける人は、たまには新しい作品を鑑賞したいと思います。しかし国境を越えてスカラ座で今晩は楽しみたいと思う人は、過去のイタリアオペラのなかに浸りたいと思うでしょう。

ぼくはクラシック音楽について無知で、いわんや音楽ビジネスに関して何も知りません。しかし、ドイツ市場が「古いデザインのバイオリン」に拘るのが、クラシック音楽ビジネスと底のところで深く繋がっているのではないかという妄想を抱くに至りました。これはヨーロッパ文化部ノートで繰り返し話題にしている、プラットフォームの作り方とその維持というテーマそのものではないか?という疑問を、ここで提示しておきます。どなたか、詳しい方がいたら、お教えください。

2 件のコメント:

  1. どうやっても、木を削る、先端である「刃の先」に落ち着く気

    がします。バイオリンのメカも大切ですが。

    会議において、知識を共有すべきかとも。刃の先(強度材質含

    む)と木の削れ、の実演(解析やアニメ)をすべきか、と。

    tatsuya

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  2. 刃の科学的解析ですか・・・どうなんでしょう、そういうことをやっているか今度ロレンツィに聞いてみましょう。

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