2009年3月15日日曜日
ヨーロッパ文化研究所 in ヨーロッパ
ここ最近、また「一人で理解するヨーロッパ文化」というテーマをよく考えています。まず多数のエキスパートの情報と意見を統合したうえで判断しないと怖いという恐怖心からの脱却です。これをブログ「さまざまなデザイン」で下記のように二日連続で書いています。
http://milano.metrocs.jp/archives/1009
http://milano.metrocs.jp/archives/1018
この「一人で理解するヨーロッパ文化」にある程度自信がもつことが、ビジネスの行動に役立ちます。エキスパートの統合された研究結果を軽視せよということではなく、ある程度の大枠でよしとする、その割り切り方を知らないといけません。それがプロジェクト・ヨーロッパ文化部のひとつの狙いです。この目的達成のための啓蒙活動です。
一方で先週、八幡さんより、ドイツの日本研究所のあり方を教えていただき、プロジェクト・ヨーロッパ文化部のやるべきことは、これではないかとアドバイスを受けました。ドイツの日本研究所とは、以下です。1980年代後半に東京に設立されています。ドイツ人が日本でドイツ研究をする場所です。人口動態と幸せの関係など、非常によいポイントをついた研究を行っているようです。
http://www.dijtokyo.org/?lang=ja
翻って日本をみた場合、日本の戦略的な目的のためにヨーロッパにヨーロッパを研究する場所がない(知る限るにおいて)。つまり今の経済、社会、政治を対象とした研究所が、日本の大学にではなく、ヨーロッパという土地にないのです。これは実践的でないでしょう。企業やマスコミに頼りになる存在のリサーチ施設があるべきではないかと考えます。これを「あるべき」と言うだけでなく、ないのなら何とかしてつくるためのアレンジを自らやろうというのがプロジェクト・ヨーロッパ文化部の方向です。
どういうお金でどういうストラクチャーをつくるか、これから構想を練りたいと思います。時間はかかりますが、具体的なイメージをもつのは大切です・・・というわけで、写真はフィレンツェです。ブリュッセルのような政治的な匂いがしない、学術ムード溢れる都市で、極めて現実的なリサーチを行う。これがアイデアイメージになります。
また、セミナー構想について、Hishikawa さんより生態心理学の佐々木正人氏を呼んだらどうかとのアイデアをコメントでいただきました。佐々木氏がヨーロッパについてどういう経験をお持ちなのか存じ上げませんが、とても面白いと思います。というのは、プロジェクト・ヨーロッパ文化部では、従来ヨーロッパ文化研究にあまり熱心でいなかった文化人類学や心理学の領域からの参加があればと考えていました。セミナーは色々な形で実施することを予定しているので、心理学畑の方が参加できるテーマも試みたいです。
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