2009年3月31日火曜日

「ミラノサローネ2009」を検索エンジンに入れる





ミラノサローネは、毎年4月にミラノで開催される国際家具見本市をコアとしながらも、もはや家具に限らない世界的なデザインウィークになっています。ぼくは去年に引き続き、「さまざまなデザイン」に「ミラノサローネ2009」というエントリーを書き続けています。デザインのトレンドを見るには、もっと文化的な視点をもたないといけないのではないかという考えから書いています。「それぞれのデザインディテールや動きを、文化文脈で読む癖をつけよう」ということでもありますが、最近、検索エンジンに「ミラノサローネ2009」とインプットしていて気づいたことがあります。

ヤフーで35件程度がヒット、グーグルで4万7千件がヒットします。ぼくの書いている「さまざまなデザイン」の「ミラノサローネ2009」は、だいたい1ページ目か2ページ目に出てくるのですが、イタリア語や英語の情報をとろうと「Milano Salone 2009 」とインプットして驚きました。そうするとヒット数は、日本語のみの場合の5-6倍あります。しかし、ぼくは日本語でPCを使っているので、検索エンジンも日本語のサイトにある「Milano Salone 2009」を優先して拾ってきます。それが意外にも何ページにも渡って沢山あるのです。

パターンとして、タイトルで「ミラノサローネ2009」と書き、文章中に「Milano Salone 2009」といれ、アルファベット検索への便宜を図っていると思われるもの等、いろいろなケースがあります。当然ながら検索エンジン対策として、両方の表記を入れる場合もあるでしょう。全てをチェックしてその意図を解明する気力が残念ながらありませんが、この距離感の違いは何だろうと思いました。

ぼくはミラノにいながらも、日本人対象に日本語で書いている文章なので、アルファベット表記にすることをつゆほどにも考えませんでした。しかし、日本にいる人がアルファベット表記するのは、いわゆるコピペでもってくる、発音が正しく分からない(サロネなのかサローネなのか)から、そのまま表記するということが想定できます。だが何よりも、ローカライズ意識が、国内にいないほうが逆に強く働くケースもあるのでは?と考えます。それが距離感の違いではないでしょうか。

つまり、その当の場所にいたほうが(この場合は日本)、案外、混沌さに寛容になれるかもしれない・・・と、そう思うのでした。



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