2009年2月1日日曜日
ヨーロッパ文化部第一弾セミナー構想(1)
「ヨーロッパ文化部」なるものをどう立ち上げようかと、もう1年以上考えてきました。とりあえずまず第一声ということで、『ヨーロッパの目 日本の目ー文化のリアリティを読み解く』(日本評論社)を昨年末に上梓しました。そして、第二ステップとして、このブログを1月22日からスタートしました。次なるアクションですが、セミナーを一度東京でやってみようかと考えています。組織的な整備は後回しでよいから、とにかく何らかの発信をすることを優先します。
そこで、講師として協力いただけそうな方に打診しました。一人目は35年以上イタリアで建築家として活躍する渡邊泰男さん。もともと一昨年8月に「ヨーロッパ文化部」構想を最初に持ちかけた相手が渡邊さんです。本の執筆にあたっても、多くのアイデアをインプットくださいました。二人目は、ミュンヘン大学で社会学修士をとられた後、ドイツに長く滞在し、帰国されてからは上智大学や日大で社会学や欧州地域研究などを教えてこられた八幡康貞さん。八幡さんにも本の内容については多大なる協力を頂きました。三人目が神学と紋章学で二つのPh.Dをもち、教皇庁立教会貴族外交学院で外交術も習得し、西欧伝統社会に残る名門貴族にネットワークを築きあげた山下一根さん。全員より、賛同をいただきました。
八幡さんより、以下のようなアイデア骨子を電話で伺いました。
「カトリックの勢力低下に見られるように、欧州でも価値観の空白地帯ともいうべきものが生じているが、今の教皇が10年前、ドイツの大学で『キリスト教にとって怖いのはイスラム教ではない。仏教だ』と語った。これはどういうことかというと、欧州で自然の上に立つ人間という世界にとって、自然と人間が対等に並ぶ仏教世界は脅威である。特にエコロジーが重要視される時代にあって、この傾向は強まる可能性がある」
このテーマを本セミナーの目的にどう落とし込んでいくか? これからの検討事項です。
「グローバルメーカーの事業・商品企画・マーケティング等で「欧州市場を考えざるを得ない」立場にある人達に、欧州市場で日本製品がより売れるための文化理解を促すことを目的とする」
時期は5月頃を考えています。このラフなアイデアをベースに、これから企画を練り上げていきますが、このブログを読んでおられる方たちで、こういう形はどうだろう、こういう場所でやったらどうか、こういう協力者がいるが紹介したい(もちろん、ご本人でも大歓迎!)・・・何でも結構ですから、アイデアなりがありましたら、ここにコメントいただくかメール(anzai.hiroyuki@gmail.com) ください。よろしくお願いします。
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